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Topaz Video と DaVinci Resolve を比較:動画の高画質化にはどちらを使うべきか

Topaz Video と DaVinci Resolve Studio を、アップスケール、ノイズ除去、スローモーション、価格で比較。一方を選ぶ場面と、両方を組み合わせる方法を解説します。

要点

Topaz Video と DaVinci Resolve は、解決する課題が違います。Topaz Video は、アップスケール、ノイズ除去、フレーム補間の AI モデルを中心に作られた単体アプリです。DaVinci Resolve は編集、カラー、エフェクト、オーディオをまとめたソフトで、有料版の DaVinci Resolve Studio では、AI アップスケール、ノイズ除去、リタイムがそのワークフローのなかのツールとして加わります。

  • Topaz Video は高画質化に特化したアプリで、アップスケール、修復、スローモーション向けの専用モデルが数多くありますが、編集機能はありません。DaVinci Resolve は編集とカラーグレーディングをまとめた総合ソフトで、AI 高画質化のツールは Studio 版に入っています。
  • 古い映像、圧縮のきつい映像、ノイズの多い映像など、低品質な素材を本格的に修復するなら、Topaz の専用モデルのほうが選択肢が多くあります。
  • 編集とグレーディングの流れのなかで軽く整えれば済む素材なら、Resolve Studio のノイズ除去、Super Scale、Speed Warp を使えば、ほかのアプリとの行き来が要りません。
  • 価格の仕組みが違います。Topaz Video は年 $299 からのサブスクリプション、Resolve Studio は定価 $295 の買い切りで、無料版の Resolve には AI ツールがありません。
  • 両方を使う編集者も多く、先に Topaz で高画質化し、そのあと Resolve で編集とグレーディングをします。

それぞれどんなアプリか

Topaz Video(旧 Topaz Video AI)は、Topaz Labs が提供する Mac・Windows 向けのデスクトップアプリです。クリップを読み込み、高画質化、フレーム補間、手ぶれ補正、SDR から HDR への変換用の AI モデルを選び、プレビューして書き出します。編集はできず、タイムライン、テロップ、音声ミキシングはありません。2025 年 9 月からはサブスクリプションのみの販売です。プランと制限については Topaz Video レビューをご覧ください。

Blackmagic Design の DaVinci Resolve は、編集、カラーグレーディング、VFX(Fusion)、オーディオ(Fairlight)を 1 つのアプリにまとめています。無料版でも本格的な編集ソフトとして使えます。有料版の DaVinci Resolve Studio では、DaVinci Neural Engine の AI ツール、追加のエフェクト、より高い解像度とフレームレート、H.264 と H.265 のハードウェアデコード・エンコードが加わります。現行はバージョン 21 です。

高画質化機能の比較

作業Topaz VideoDaVinci Resolve Studio無料版 DaVinci Resolve
AI アップスケールソースの種類に応じた複数のモデル(Proteus、Iris、Rhea、Gaia など)と、拡散モデルの StarlightHD から 4K・8K を作る Super Scale、アップスケールした映像をシャープにする AI UltraSharpenなし
ノイズ除去専用のノイズ除去モデル(Nyx など)と、高画質化モデルに組み込まれたノイズ除去テンポラルノイズリダクションと、AI UltraNR による空間ノイズリダクションなし
圧縮・低品質素材の修復圧縮のきつい映像、低ビットレートの映像、古い映像向けのモデル専用ツールはなし。ノイズ除去とシャープ化で補うなし
フレーム補間とスローモーションApollo、Chronos、Aion などのモデル高度なオプティカルフローを含む Speed Warp リタイムオプティカルフローによるリタイム
手ぶれ補正手ぶれ補正モデルエディットページとカラーページのスタビライザースタビライザー
SDR から HDRSDR to HDR モデル手動の HDR グレーディングツールなし
顔高画質化モデルに組み込まれた顔の復元顔・美肌ツール、AI Face Reshaper、AI Blemish Removalなし
編集、カラー、オーディオなし全機能全機能(UHD・60 fps まで)

傾向をまとめると、Topaz は高画質化を深く掘り下げ、ソースの種類ごとにモデルを用意しています。Resolve は多くのプロジェクトに足りる程度の高画質化をこなし、それ以外の作業もすべて引き受けます。Topaz と比べられることの多い AI アップスケールとノイズ除去は、Resolve では Studio 版が必要です。

どちらの方法にも、AI 修復に共通する限界があります。ひどく劣化した素材に強くかけすぎると、顔や質感、細かなディテールがろう人形のようになることがあります。詳しくはAI 修復がプラスチックのように見える理由をご覧ください。

価格とライセンス

項目Topaz Video(Personal)DaVinci Resolve StudioDaVinci Resolve(無料版)
価格年額一括 $299/年、年間契約の月払い $39/月、月契約 $59/月定価 $295、買い切り無料
ライセンスの種類サブスクリプション。契約が切れると使えなくなる永久ライセンス。これまでのところアップデートは無料無料
パソコンの台数同時に 1 台Blackmagic Forum の回答によれば、アクティベーションキー 1 つにつき同時に 2 台制限なし
クラウドStarlight モデル用に毎月 25 クラウドクレジット不要なし
定価で 3 年使った場合$897(年額一括)$295$0

価格は Topaz Labs と Blackmagic Design が公開している定価です。2026 年 10 月 23 日時点で、Blackmagic のストアでは Studio が $236 で販売されていました。Topaz Studio(年 $399)は、Topaz Video と Topaz の写真アプリをセットにしたものです。サブスクリプションと買い切りライセンスを比べる一般的な考え方は、買い切りとサブスクリプション:3 年間のコストで比べるをご覧ください。

ハードウェアとワークフロー

  • ハードウェア。 Topaz Video には 16 GB 以上のメモリが必要で、Windows ではビデオメモリ 6 GB の専用 GPU か Intel UHD 600 / Iris Xe 内蔵グラフィックスも必要です。Starlight モデルにはさらにずっと多くのリソースが要ります。Resolve は再生、グレーディング、AI ツールで GPU を多く使い、Studio は複数の GPU を使えます。どちらも、性能が控えめなノートパソコンで 4K を扱うと快適には動きません。
  • 速度。 Topaz はクリップごとにモデルを通してレンダリングするので、4K では長い時間がかかることがあります。Resolve はタイムラインのレンダリング時に Super Scale や UltraNR をかけるため、キャッシュするかレンダーインプレースを使わないと再生も重くなります。どのツールでも使える処理時間の短縮法は、AI 動画高画質化を速くする方法をご覧ください。
  • 習得のしやすさ。 Topaz はすぐに使いこなせます。モデルを選び、スライダーをいくつか調整して、プレビューするだけです。Resolve はプロ向けの総合ソフトで習得には時間がかかりますが、高画質化のツール自体は、場所さえわかれば扱いは簡単です。
  • ワークフロー。 Topaz では、高画質化は新しいファイルを作る独立した工程です。Resolve では高画質化が編集の一部なので、必要なショットだけにかけられます。

どちらを選ぶべきか

状況向いているもの理由
古い映像、圧縮のきつい映像、ごく低解像度の映像を修復したいTopaz Video専用モデルが多く、モデルごとにプレビューできる
編集中のプロジェクトで、一部のショットだけ整えたいDaVinci Resolve Studioその場で高画質化でき、ほかのアプリとの行き来がない
すでに Resolve で編集しているまず Resolve Studio別のアプリを足す前に Super Scale と UltraNR を試す
Premiere Pro や Final Cut Pro で編集しているTopaz Video か、ほかの単体の高画質化アプリ書き出したファイルを介して、どの編集ソフトとも組み合わせられる
普通の映像から滑らかなスローモーションを作りたいどちらでも。自分のクリップで比べるTopaz には補間モデルが複数あり、Studio の Speed Warp も強力
サブスクリプションを避けたいResolve Studio か、買い切りライセンスの高画質化アプリTopaz Video はサブスクリプションのみ
予算が限られ、用途も軽い無料版 DaVinci Resolve編集、グレーディング、オプティカルフローのリタイムが無料で使える

2 つを組み合わせて使う

プロの現場でよく見られるのは、それぞれの得意分野を生かすワークフローです。

  1. 先に高画質化する。 手を入れる必要のあるソースクリップを、最終解像度で Topaz Video に通します。
  2. 編集しやすいファイルで書き出す。 圧縮率の高い MP4 ではなく、ProRes などの中間フォーマットを使います。編集には ProRes と H.264 のどちらが向くかもご覧ください。
  3. Resolve で編集とグレーディングをする。 高画質化のあとにグレーディングすれば、AI がカラーの判断を打ち消してしまうことを防げます。
  4. Resolve で仕上げる。 必要なら、ショットごとに軽いノイズ除去やシャープ化をかけます。

高画質化はグレーディングの前に行い、あとには回さないでください。AI モデルは普通の映像で学習しているので、強いグレーディングがかかっているとアーティファクトが出やすくなります。

KwaFlux の位置づけ

KwaFlux は Topaz Video と同じ単体の AI 高画質化アプリですが、重点の置き方が異なります。

  • ツール: AI動画エンハンサー、ノイズ、圧縮、かすみ、暗所、古い映像に対応するAI画質修復、スマート補間、手ぶれ補正、色の調整、そしてコンバーターがあります。Topaz と同じく編集用のタイムラインはないので、Resolve やほかの編集ソフトと同じように組み合わせて使えます。
  • ハードウェア: Windows の Intel、AMD、NVIDIA の GPU(軽い作業なら内蔵グラフィックスも)と、Apple Silicon 搭載 Mac で動きます。
  • ライセンス: 永久ライセンスとサブスクリプションの両方で販売しています。最新の価格をご覧ください。
  • 試し方: 1 秒、3 秒、5 秒のプレビューはアカウント不要なので、同じクリップで Topaz や Resolve と比べられます。

自分の素材で試す

結果はソースに大きく左右されるので、自分のクリップで比べましょう。

  1. 難しく、かつ典型的な 5 秒の区間を選びます。 顔、細かな質感、動きが入っているところです。
  2. それぞれのアプリで同じ作業をします。 出力サイズをそろえ、各アプリの推奨設定で一度、強めの設定でもう一度処理します。
  3. 100% 表示で比べます。 静止したフレームと動いている状態の両方で、顔、文字、エッジに、ろう人形のような質感、ハロー、ちらつきがないか確認します。
  4. レンダリング時間を計ります。 同じパソコンで計ってください。
  5. 総コストを確認します。 サブスクリプションやライセンスの費用、必要なハードウェア、かかる時間を含めて考えます。

まとめ

選ぶ基準は作業の進め方です。高画質化が主な作業で、素材の状態が悪いなら、Topaz Video のような専用の高画質化アプリのほうがモデルも調整の幅も多くあります。高画質化が編集とグレーディングのごく一部なら、Resolve Studio を使えば買い切りの価格で 1 か所にまとめられます。両方が必要なプロジェクトでは、先に高画質化し、それから編集とグレーディングをしましょう。

ご自身の素材で比べる

KwaFlux はご自身の GPU でAI動画エンハンサー、AI画質修復、スマート補間を実行します。AI 処理はご自身の GPU 上で実行され、メディアファイルが処理のためにアップロードされることはありません。Windows 10(64 ビット、バージョン 1809 以降)、Windows 11、Apple Silicon 搭載の macOS 12 以降で動きます。プレビューにアカウントは不要です。長さは、動画のモジュールで 1・3・5 秒、手ぶれ補正で 5・15・30 秒、画像は全体、音声は冒頭 5〜30 秒です。ログインと有料プランが必要なのは、書き出し、変換、ファイル修復、リンクからのファイルダウンロードだけです。

Topaz Labs、Topaz Video、Topaz Video AI は Topaz Labs, LLC の商標です。DaVinci Resolve および Blackmagic Design は Blackmagic Design Pty. Ltd. の商標です。KwaFlux は独立した製品であり、両社との提携、後援、推奨の関係はありません。機能と価格の情報は、上記の公開ページの記載に基づく各日付時点のもので、変更される場合があります。最新の情報は各社でご確認ください。

ご自身の素材で効果をテスト

KwaFlux を入手し、支払う前に自分の素材で効果を無料プレビュー。アカウント不要、処理はご自身の GPU で行い、メディアはアップロードしません。 動画のプレビューは 1、3、または5 秒、手ぶれ補正のプレビューは 5、15、または30 秒から選べます。

よくある質問

アップスケールは DaVinci Resolve でも Topaz Video 並みにできる?

素材によります。そこそこの品質の HD ソースなら、Resolve Studio の Super Scale と UltraSharpen で良好な 4K に仕上がります。圧縮のきつい素材やごく低解像度の素材では、たいてい Topaz の専用モデルのほうが多くのディテールを取り戻せます。自分のクリップで両方を比べてください。

無料版の DaVinci Resolve で Super Scale は使える?

使えません。Super Scale、UltraNR、テンポラルノイズリダクション、Speed Warp は DaVinci Resolve Studio の機能です。無料版にはオプティカルフローによるリタイムがあり、UHD・60 fps までの編集ができます。

Resolve Studio を持っていても Topaz Video を買う価値はある?

場合によります。素材の多くがそこそこの品質で、軽く整えるだけで済むなら、Resolve Studio で足りることがよくあります。古い映像、低解像度の映像、圧縮のきつい映像を日常的に修復するなら、Topaz Video や KwaFlux のAI画質修復のような専用の高画質化アプリが、Resolve にないモデルを補ってくれます。

Topaz Video を DaVinci Resolve の中で使える?

メインアプリのワークフローの一部としては使えません。Topaz Video はファイル単位で処理します。一般的なのは、Topaz でクリップを高画質化して書き出し、それを Resolve で編集する方法です。現在のプラグインの提供状況は Topaz のサイトで確認してください。

Topaz Video の代わりになる買い切りソフトはある?

あります。DaVinci Resolve Studio は、編集ソフトのなかに AI 高画質化ツールを備えた買い切りソフトです。また、KwaFlux のような単体の高画質化アプリには永久ライセンスがあります。自分の素材で、仕上がりと総コストを比べてください。

参考資料

  1. Blackmagic Design, "DaVinci Resolve Studio" (Studio features: Super Scale, Speed Warp, temporal and AI spatial noise reduction, UltraNR, face and beauty tools, free version limits, hardware H.264/H.265, price) (2026-10-23 閲覧)
  2. Blackmagic Design, "DaVinci Resolve 21 – What's New" (AI UltraSharpen, AI Motion Deblur, AI Face Reshaper, AI Blemish Removal) (2026-10-23 閲覧)
  3. Blackmagic Forum, "use Resolve Studio on two computers" (activation key used on two computers) (2026-10-23 閲覧)
  4. Topaz Labs, "Pricing" (2026-10-11 閲覧)
  5. Topaz Labs Documentation, "System Requirements | Topaz Video" (2026-10-11 閲覧)
  6. Topaz Labs Documentation, "Video AI vs Topaz Video" (subscription only, one computer at a time) (2026-10-11 閲覧)
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KwaFlux の執筆・編集担当。記事は KwaFlux 編集部がレビューし、製品調査ノートと公開されている仕様にもとづいています。